マンションの、劣化現象に着目してみる
自分が住んでいるマンションがあと何年持つかということを、考えてみたことがあるだろうか?
入居当時は新築できれいでも、5年、10年と住んでいるうちに傷んでくる。
常に外気に触れて雨ざらしになっているし、ヒートアイランド現象、排気ガスなどいろいろと厳しい環境にさらされているマンション。
一生住もうと思っているのなら傷みをチェックし、メンテナンスをきちんとしているかどうかということに関心を持つべきだ。
マンションのメンテナンスは少なくとも12,3年に一度は行いたい。定期的に修繕工事をしていけば、65年以上は持つものだという。
30歳代の夫婦が入居したとすれば、65年くらいもってくれれば一生住むことができる。長く付き合うのだから長い目で見て今どういう状況かということにも、目を向けるべきだろう。
普段から、壁や天井、バルコニーなどに傷みがないかどうか観察して、自分の住んでいるマンションに関心を持つことは大事だ。
たいていのマンションには管理組合があり、修繕工事が必要な時期になったら説明会を開いて業者を手配し、工事の計画を進めていく。
管理組合が開く会合にあまり顔を出さず、こういうことに無関心になっていると、どこを修繕する必要があるのか分からず工事の必要性が今一つつかめなくなる。
壁にひびがはいっているとか、天井に白い筋がみえるとか、駐車場のフェンスがさびてボロボロになっているとか、普段から関心をもってよく見ているようにしたいものだ。
「...そういえば、廊下の壁にひびがはいっていたっけ」「屋上に続く鉄扉が傷んでボロボロに」「天井に白い筋が見えるけど大丈夫?」等々、気になることがいろいろ出てくるはずである。