錆汁汚染
水分が原因で発生する汚れや傷みは多い。
鉄筋コンクリートの内部の鉄に水が触れて腐食して起こる錆汁による汚染は、典型的な例である。腐食成分から出る茶色や褐色の水がしみだしてくる。
溶出した錆汁は、多くの場合赤褐色をしており、見た目を非常に損なう上、建物の強度にも影響する。
外壁の表面に染み出してきた場合分かりやすいが、浮き等がある場合、表面に出てこないこともあるので、注意が必要である。
雨が降った時に、埃と混じって流れ出すことにより、外壁表面に黒っぽい筋のような汚れが現れる。
建物の強度に影響しなくても、見た目を非常に損なう黒い汚れは、如何にも汚れているという印象になってしまうので、白い建物などは特に気をつけたい。

タイルなども、裏側に水が入ったことが原因ではがれやすくなる。磁器タイルは浮きや割れなどが発生しやすく、目地の部分が傷みやすい。
はがれていると建物の美観を損なうのはもちろんだが、割れたりかけたりしていると危ない。状況によっては早急に処理する必要がある。